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小説の冒頭をお読みいただき、本当にありがとうございました。
当ブログはPCゲーム「水平線まで何マイル?」(2008年)をベースにした二次創作小説(ゲーム小説)を掲載します。地方の私立高校で小クラブに所属する生徒たちが新世代の電気飛行機を自作し、全国大会での飛行をめざす一夏の活動と、友情、葛藤、挫折、克服を描いた青春小説です。ゲーム制作から12年が経ち、プレイできる環境も減っていることから、過去の記録としてネット上に保管することにしました。
小説は文章訓練の目的で書きためたもので、原作と同じ場面の描写や台詞が多数あります。一方で物語展開の勉強で設定を根本から改変した部分も多数あるため、世界が同じでも別の物語になっています。
原作が好きな方は、必ず後述の改変部分をご一読の上、読み進めてください。
※注:本作にマーリャ(女性)は登場しません。花見は男性になります。
原作は成人向けですが、当ブログ小説には成人向きの表現や画像は一切ありません。とはいえ、ご不快に思う方はブラウザを閉じてください。
※PSP版(全年齢)は参考にしていません。
※ほぼ全ページにゲームの画像がありますが雰囲気ですので、小説と設定が異なる場合が多々あります。挿入の画像はPSP版もあります。
※この小説は、恋愛成分は薄いです。悪しからず。
小説は6/1に始まり9/1に終わります。ただし9月はエピローグで、本編は8/7までの約2か月です。ゲームシナリオの特性で、序盤は特に日常描写が多く、場面によってはほぼ全文を書き起こしたため、小説としての展開は非常にゆっくりです。そのため完結まで長尺(約43万字)です。
※本筋の飛行機作りから読みたい方は、3章 から読み始めてください。
なお原作が制作された2008年と現在の2020年では、時代設定のIT環境に大きな違いがあります。携帯電話やメールはありますがスマートフォンやタブレットやドローンは普及しておらず、ラインもインスタもない時代とご理解ください。
【原作の改変点について】
※未プレイの方は、以下は読み飛ばしてかまいません。
小説は原作で感じた点を補いながら、全体の物語を再構築しました。なぜ空太や朋夏は宇宙科学会に入ったのか。なぜ稀有な人材が集まったのか。なぜ空太は高校生活の気力を失ったのか。なぜ航空部と戦える飛行機が作れたのか。教官はどんな人生を歩んできたのか。上村は裏で何をやっているのか―。
小説は大きく前半と後半に分かれます。前半の進行は、ほぼ原作通りです。前半終盤にある事件が起きるあたりから、原作にない展開が増えます。
大きな改変点を記します。読む前にご承知おきください。
▽主人公の設定を変更しました。一人称は「僕」とし、原作より能動的で知的な性格です。基本雑用なのは変わりませんが。後半に少し重い設定が入ります。
▽マーリャは大好きですが、個別ルートが他ルートと整合性が取れず、執筆時に断念しました。航空部長の設定は、性格も含めて大きく変え、性別も男性にしています。合わないと感じた時は、ブラウザを閉じてください。
▽他の四本の個別ルートは時間差がありますが並行して進みます。ルートの基本展開は残しましたが背景等は大幅に変更しています。プール場面の大半はカットしました。
▽上村と千鳥の物語上の役割を変更しています。二人とも主人公を支える大事な仕事を果たします。上村は植村言いません。
▽原作にない人物が複数登場します。独自設定で「ミニコン」という架空の道具が出てきますが、現在のタブレットのような情報端末と考えていただければ結構です。
準備ができましたら、テイクオフです。