二次創作小説「水平線の、その先へ」

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【閑話休題・給電着陸9】

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 恋愛ゲームでどの個別ルートが一番好きかは、プレイした人によって違います。個人的には、原作では陽向ルートが一番しっくりきています。陽向が直面するハードルは飛行機作りというゲームの主題と一致しているので、障害を越えた末にチームで飛行機を作り上げたという満足感につながるのが好きです。

 原作では、陽向は中央執行委員長のまま飛行機作り参加しています。執行委員会のクーデターや上村の副委員長設定、上村と主人公の諍いは、すべて本作の創作です。後半は残る3人の個別ルートが展開しますが、陽向は委員長から外されて得る成長がテーマになります。委員会問題がどう解決するかも、楽しみにしてください。

 

 ここでお断りです。原作の個別ルートは完全に独立していて整合性がありません。「朋夏が髪を切る」は、陽向ルートの独自設定になっています。

 本作では、朋夏は本章以降も短髪設定で進行し、描写も出てきます。しかしイラストで短髪朋夏が登場するのは陽向ルートだけなので、イラスト上は朋夏のポニテが次章=翌日に完全復活してしまいます。すみません。

 

 脳内で「本当は丸刈りなのだ!」と言い聞かせるか、「恥ずかしいので結局カツラをかぶった」「アニメキャラの大けがが翌日完全回復するのと同じ現象」と解釈するかは、お任せします。朋夏は、やっぱりポニテが似合うしね。

 いや本当は、花見の方が大問題ですが。最初は花見イラストは全割愛しようかと思いましたが、作品の雰囲気を伝えるにはやはり深崎さんのイラストが一番で、後半は積極的に採用することにしました。違和感については、脳内で「女装している。だが男だ」と言い聞かせてください。

 

 次章は、花見率いる航空部との決戦になります。