二次創作小説「水平線の、その先へ」

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あとがき・3

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 陽向はフライ・バイ・ラジオの解決に少し劇的な展開をアレンジした他は、ほぼ原作に近い進行だったと思います。原作でも飛行機製作の技術的な苦労がよく出ていて、一番好きだった展開です。

 クーデターを起こした上村は、原作では所属学会不詳です。委員会員らしい素振りはありますが、はっきり明示していません。クーデターや陽向が執行委員長を外れるなどは、すべて創作です。原作でよかったのは陽向シナリオのコンビニでの主人公との会話ですね。あの場面は前半最終部でほぼトレースしました。

 花見は……マーリャは確か原作の最後が主人公と二人で飛行機を操縦しロシアに向かうという、すこーし理気味な設定でした。とはいえマーリャの強気な性格は、本当に好きでした。シナリオは解体し性格もずいぶん穏やかになりましたが、内面の苦悩については主人公との台詞や場面に盛り込んでいます。

 教官は雰囲気はそのままですが、原作では朋夏の練習プログラムを組むくらいで、肝心の飛行機の指導がいま一つだった記憶があります(PC版は途中で飛行シーンもなかったですし)。飛行機の理屈は沙夜子や陽向が解説していましたし。飛行機作りの深掘りは作者には無理なので、本作品も人生指導に傾斜した感はありますね。

 水面は(PSP版は不明ですが)原作ではそれほど活躍せず、後作の「すまいるCubic!」でヒロインになります。そこの脚本は少し反映させて最後の仕掛けを作りました。弾丸のような描写は、追記したような気もします。

 原作を愛する方にとっては、残念な改変も多々あったかと思います。その点についてはこの場を借りてお詫び申し上げます。