二次創作小説「水平線の、その先へ」

当ブログは二次創作小説(原作:水平線まで何マイル?)を掲載しています。最初から読みたい方は1章をクリックしてください。

11章 眠りが覚めた 栄光の

【閑話休題・給電着陸11】

イラストについては何回か書きましたが、原作はほかにも魅力的な部分がたくさんあります。例えば音楽。本作では紹介できませんが、元気な主題曲「Deep Blue Sky & Pure White Wings」は朋夏のイメージにぴったりで、エンディングの「青い空と白い翼」は個人…

11章 眠りが覚めた 栄光の(7)

昼食の弁当を片づけた後の午後。花見は改造に必要な機材や製図用具をそろえるため、教官の車でホームセンターに買い出しに出た。湖景ちゃんも母親に合宿の許可を取るため、旧校舎を離れた。シミュレーションが完成していないので朋夏は自主トレ、名香野先輩…

11章 眠りが覚めた 栄光の(6)

宇宙科学会では会長、時には名香野先輩が仕切ることがあったが、花見は早くも指導力を発揮しつつある。 「まず、いったん機体を分解します」 「分解?」 僕は思わず、聞き返した。分解して再び組み立てる。それで本当に大会に間に合うのか。 「部品の重量を…

11章 眠りが覚めた 栄光の(5)

人数が増えたことで、作業分担を再検討した。花見はチーフエンジニアとして機体の改造と調整、さらに朋夏のアドバイザー役も務める。一人何役にもなって大変だが、サブエンジニアは切れ者の名香野先輩だから心配ないだろう。実際の製作は、名香野先輩と僕が…

11章 眠りが覚めた 栄光の(4)

7月26日(火) 南の風 風力3 晴れ 夏の暑さに朝から目が覚めてしまったので、とりあえず格納庫に出かけた。一番乗りと確信していたら、格納庫の前に意外な先客がいた。 「花見……」 「やあ」 花見の笑顔は、いつものように邪気がない。だから内心、僕たちに…

11章 眠りが覚めた 栄光の(3)

さっそく機体の性能のチェックから、作業を始めた。僕は先輩の指示通りに機体を動かし、部品を外し、重量を測ったりメモをしたりした。個々の作業にどんな意味があるのか、僕にはすべて理解できるわけではない。ただ時々、名香野先輩がいつぞやのように難し…

11章 眠りが覚めた 栄光の(2)

格納庫には、予想通りだが朋夏、名香野先輩の順に現れて、会長が一時ギリギリの到着だった。会長はスーパーの大きな紙袋を抱えている。その中から、お菓子やらジュースやらピザやらハンバーガーやらコップやら皿やらが、大量に出てきた。 「祝勝会やるよー。…

11章 眠りが覚めた 栄光の(1)

「割れたカーボンを修復して使おうなんて、考えない方がいいわよ。強度がばらつきすぎて、使い物にならないから。修理はあきらめるしかないわね」 名香野先輩が、あっさりと白鳥に引導を渡した。 「機体なら、ソラくんがなんとかしてくれるよねー」 無理です…