二次創作小説「水平線の、その先へ」

当ブログは二次創作小説(原作:水平線まで何マイル?)を掲載しています。最初から読みたい方は1章をクリックしてください。

【閑話休題・給電着陸1】

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(↑ 本編とは関係のない人ですが別作品で同じ学校の人)

 1章を完読していただき、ありがとうございました。小説内時間でまだ3日、全字数の6%ほどしか進んでいませんが、大半の方がここまでで脱落されると思います。

 ずいぶん字数を使ったのに飛行機の話がほぼなく、キャラクター紹介の段階というのが泣けます。小説は早く本題に入らない読者が逃げてしまい、ネット小説ならなおさらスピード命ですが、恋愛系ゲームの序盤は人物一人一人をキャラ立ちさせ主人公との関係を深めることが目的になっています。

 加えて小説は絵で見せられない情景描写の補完が入り、展開がさらに間延びします。映像と小説は似たようで相反する性向もあり、いい話だからと単純に字に落とす(逆に小説を映像にする)のは成功しないことを、この執筆で学びました。

 それでも書いたのは文章をひたすら書く鍛錬のためです。若気の至りながら100キロマラソンみたいですね。その訓練のお陰で、今の私の仕事があるのも事実です。

 公開にあたり10年前の小説に手を入れ1章の行数を圧縮しました。ただ会長と委員長の対決はゲームで序盤の見せ場でもあり、ほぼそのまま残しています。

 それにしても今読み返すと、ここまでの会長かなりひどい奴ですね。いや次章もひどい奴ですが。特に主人公に丸投げするあたりが極悪です。当時はそこまで思わなかったのですが、小説にすると好感度がさらに下がりそう。この調子であの個別ルートだと……うん、まあ、そうねえ。いろいろ工夫してみましたが、うまくいっているかは、ずっと先を読んだ時に優しく評価してください。

 しかし、ここまででも時代の違いを感じさせる言葉がありますね。データベースとか日射病とか。直そうかと思いましたが、当時の雰囲気を残すためにやめました。

 さて次章の冒頭で、ようやく飛行機の話に入ります。途中でいつ降機されていただいても、かまいません。ごゆっくり、飛べるところまでお付き合いください。