二次創作小説「水平線の、その先へ」

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【閑話休題・給電着陸10】

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 前に触れましたが、2008年の初期PCゲームでは、朋夏が飛行機に乗ってビューンと空を飛ぶような明確な飛行シーンが出てきません。ボックスに表示される文章はあるんですが、原作のちょっと残念だった部分の一つです。クライマックスとなる航空部との対決ではムービーを期待したんですけどね。

 そんな事情もあってか原作の対決場面は結構あっさりですが、一つ困ったことがあります。原作には飛行距離の記録がありません。航空部に勝ったことは理解できましたが、何メートル飛んだのかがわかりません。もちろん小説に必須でもないのですが、読んでいて気になるので入れることにしました。

 さてグライダーや小型軽量飛行機を調べると離陸可能速度があり、それで数分飛んで滑空すれば余裕で数キロいきそうです。すると離陸時に飛行場の端で給電した主人公が墜落した朋夏機まで走っていくのに何分かかるか。そもそも高校航空部の滑空場にそんな直線距離はあるのか……などなど色々怪しい点が出てきました。苦闘した末、最終的には「合理的な飛距離の設定はあきらめた」が真相です。これもフィクションとしてご寛容いただければ幸いです。

 PSP版は未体験ですがネットで調べると原作になかったはずの飛行画像が出てくるので、あのガッカリはないんだなあと少し安心しました。最初は少なかった画像も後から追加しながら各話にはめていますが、トリミングを除けば使い回しもほとんどなく、17章全話に挿入できる見通しが立ったところです。

 次章からは全国大会に向けた新しい挑戦が始まります。原作では固定ルートが終了し、ほぼ個別ルート部分になります。