【閑話休題・給電着陸6】
高校生の学園モノでひと夏の活動。というと合宿とか海とか肝試しとか夏祭りとか花火大会とかイベントが入るのが、アニメやゲームやライトノベルの定番です。勉強会もその一つですね。現実の高校生活にそんなイベントはほとんど訪れないものですが、こうした作品を楽しむ時は当たり前のように受け入れてしまいます。
誰でも共通の理解で成立する世界、日本の二次元世界特有の「文化」と呼べるかもしれません。原作のプールイベントは割愛しましたが、プールより関係を描きやすいという理由もあって、本作では勉強会の部分を残すことにしました。
原作のゲームでは過去問に詰まった主人公が誰に助けを求めるか?で選択肢が現れます。この作品では誰でもよかったので、展開が一番楽しかった朋夏のシナリオを選びました。途中で「本筋にかかわりません」と書きましたが、実際にはこの章で朋夏が精神的にプレッシャーとどう向き合うかの関係が少しだけ描かれ、後々の伏線になっています。とはいえ長い作品なので全て読んでいただくのもどうかと思い、飛ばして読むにはこの部分だろうと考えました。
さて7章は、いよいよ飛行機が完成します。そして会長と教官、飛行機の関係が見え始め、前半が佳境を迎えます。引き続きフライトをお楽しみください。